時計をオーバーホールした後には必ずタイムチェックを行います。その際に使用するのが、通称サイクロンです。
回転しながら上下左右あらゆる方向に動き、腕についている状態を再現することができます。
今回そのサイクロンの調子が悪かったので修理いたしました。
一本の枝に4個セットでき、最大で一度に24個の時計をタイムチェックすることができます。
スイッチを入れても回転しなくなってしまいました。原因を探します。モーターは正常に動いていたので、どこかに力が逃げている箇所があるはずです。
どうやらこの部品を境にモーターの力が伝わらなくなっているようです。スプリングワッシャーの力が弱い為か、
ネジは緩んでいないのに空回りしています。
脱脂後に、滑っている面の摩擦を増やすために、
細かなキズをつけました。
無事に動くことが確認できましたので、また毎日たくさんの時計のタイムチェックをしてもらいます。