Ref.1665 Cal.1570
今回の修理品は、秒針の動きが悪いとのことでご依頼をいただきました。
ご依頼品の症状は、秒針の進みが一定の動きをせず、不規則な動きで秒針が進んでしまう状態でした。
原因は、秒針が取り付けられる秒カナというパーツを押えているバネの力が弱まっていたために起こる症状でした。
今回の修理は原因個所のパーツの調整を施し対応させていただきました。
正常な秒針の動きを確認し、タイミング調整にて精度等を調整し、納品させていただきました。
原因個所をご紹介します。
写真で秒カナを押えているところが確認できます。
適切な力で秒カナが押えられていることが求められ、弱すぎると秒針がふらつき、押さえる力が強すぎると輪列機構の動きに影響を与え、テンプの振り角が落ち、時計の精度が落ちてしまいます。秒カナ、秒カナ押えバネ
ご依頼品の赤シードです。
原因個所の調整後、秒針は正常な動きに戻りました。