今回はレディース・ボーイズモデルに搭載されているCal.2236をご紹介いたします。Cal.2235からCal.2236へ移行した際の最も大きなアップデートは、シリコン製シロキシヒゲゼンマイと、香箱真の形状から変更されパワーリザーブが48時間から55時間となったスペックの進化ですが、それ以外にも不具合が良く起こる部分の改良がおこなわれています。Cal.2235の不具合で多いのは、リューズを引いた際のクリック感がなくなってしまう症状です。原因は主に2通りあり、裏押えの先端が折れてしまうパターンと、オシドリのピンが抜けてしまうパターンです。
改良後の裏押え。
オシドリにかかる部分が小さくなり、有効バネ長も長くなっています。力が一か所に強くかからないようになりました。 ピンが抜けてしまったオシドリです。
Cal.2236が初めて登場したのが2015年ですが、今現在前出の症状は殆どなくなりましたので、表には出ない改良ですが効果はてきめんなようです。
カナディアンカヌーを譲っていただけることとなり、補修や保管方法のアドバイスをいただくため工房に伺いました。湖に浮かべる日が楽しみです。