前回、ローター真の摩耗とテンプのヒゲが絡んでしまったCal.3135を分解洗浄いたします。
針、ダイヤルを細心の注意を払いながら取り外します。 絡んでいたヒゲゼンマイを解きます。
従来のヒゲゼンマイと比べ、耐衝撃性に優れたブルーパラクロムヒゲゼンマイですが、変形しないわけではありません。 分解洗浄後に組み上げていきます。作業に集中するあまり、途中の写真を撮り忘れていました。
カレンダー車を取り付けます。 鉄粉まみれの自動巻き機構部分も綺麗になりました。
摩耗したローター真は新品に交換いたしました。 ダイヤル、針を取り付けます。
ズレや針同士の間隔はもちろん、カレンダーの切り替わるタイミングにも気をつける必要があります。ケーシング後、タイミング調整、テストを行い、オーバーホール終了となります。今回のロレックスも約10年間メンテナンスを受けていない状態でした。ムーブメントの進化とともに故障などのトラブルは減ってきていると思いますが、決してメンテナンスが不要になったわけではないということをご理解いただき、定期的なメンテナンスをお受けいただきたく思います。