今回は、めったに見ることができないほど外装の状態が良いロレックスが持ち込まれましたので、ご紹介いたします。
傷らしいキズがないGMTマスターII Ref.16718が修理に持ち込まれました。しかし、直ぐに止まってしまうなど、内部の調子は良くないようです。 外観の状態の良さからは想像できないほど、内部ではサビが発生しており、機械全体に広がってしまっていました。すべて分解し、オーバーホールを行ないます。
この酷いサビの原因は、自動巻き部分のオイル切れによる極度の摩耗です。 分解洗浄し、摩耗した部品をすべて交換いたしました。
ムーブメント本体も組立、調整、注油をし無事に組みあがりました。 キズや伸びがほとんどない7206リベットブレスです。
各部パッキンの交換とムーブメントのオーバーホールで、見えない部分まで綺麗になり、安心してお使いいただけるようになりました。
今回のロレックスは、外装のキズの少なさから、ワインダーに長期間入れられていたのではと予想されます。常にゼンマイを巻き上げておいてくれるワインダーはとても便利ですが、使い方次第では、知らないうちに内部にダメージを与えてしまこともありますのでご注意ください。
週末は愛車の車検整備をしました。20分で終わる予定が、オイルシールの不良が見つかり、予想外に時間のかかる作業となってしまいました。