ロレックス デイトジャスト Ref.1601 オーバーホール

Ref.1601 Cal.1570 1966年製

今回のご依頼品は、デートジャストRef.1601です。
前々回にご紹介させていただいたRef.1601でオーバーホールを行いましたのでご紹介させていただきます。
 
オーバーホール前の状態は、ゼンマイの巻き上げが重く、オイル切れによるテンプの振り落ちが見受けられましたが、機械自体は、非常にきれいな状態を保っていました。
 
分解作業時に各パーツ良好な状態を確認できたため、テンプの振り落ちはオイル切れが原因だったと考えられます。
組み立て後の経過はとても良好です。
 
約50年前に製造されたご依頼品ですが、とても良い状態を保っていることで、大切に扱われていることが感じられました。
ご依頼品の時計の修理に携われ、嬉しく思います。
 

ご依頼品の機械(組み立て後)ご依頼品の機械(組み立て後)
Cal.1570(前期)26石 毎時19800振動
Cal.1570 輪列機構Cal.1570 輪列機構

 

片側のリバーシングが受けの石に押さえつけられ動きが悪くなっていたことが、巻き上げ不良の原因でした片側のリバーシングが受けの石に押さえつけられ動きが悪くなっていたことが、巻き上げ不良の原因でした。
穴石調整器にてリバーシングのアガキを調整し、ゼンマイ巻き上げ不良を解消いたしました。

 

Cal.1570地板(前期)Cal.1570地板(前期)Cal.1570地板(後期)Cal.1570地板(後期)
後期は、リューズを引くと秒針が止まるハック機能がついているため、前期と比べ、地板が多少改良されています。