今回はRef.16570 エクスプローラーⅡ の短針早送りの不良と剣回しをした際のズレについてですが、ロレックスに詳しい方ならば、すでにご存知な方もいらっしゃるかもしれませんし、こちらのブログでも定期的に登場している、Cal.3186のジャンピングアワークリックの破損による短針の動作不良を改めてご紹介いたします。
短針の早送り時に、針が飛ばなかったり、短針がズレるといった現象が特徴です。 ダイヤルを外して、問題の箇所を確認してみます。
画像の中央右下が問題の部分です。
予想通り、アワークリックにヒビが入っていて、 バネが効いていない状態です。
大抵の場合、ジャンピングアワーホイールとそのポストにもサビが見られます。
(画像は以前に修理したものです)
折れやすいアワークリックですが、現在は形状が見直され、不良の件数も大幅に減りました。通常の使用でも破損してしまうこともありますが、カレンダーあわせなどで短針早送りさせる際には、ゆっくりと回すことで、多少でも破損を防げるのではないかとおもいます。
趣味の機械いじりでは、久しぶりにキャブレターをメンテナンスしました。 今では自動車やオートバイでは使われることが殆どありませんが、小型の発動機には現役で使用されています。