毎週多くのロレックスを修理していると、ムーブメントごとのトラブルの傾向がわかってきます。
今回は、レディースモデル、ボーイズモデルに採用されているCal.2235に起こりやすい、リューズを引いた際の感触がなくなってしまう症状の原因をご紹介いたします。
リューズを引くと、オシドリが動き、裏押えの先端がオシドリを超えることで、引いた時の段を作っていますが、非常に負荷がかかることから、トラブルが起きやすい部分となっています。 これは、裏押えの先端が折れてしまう例です。
オシドリの支点となるピンが抜けてしまい、裏押えのバネが効かなくなってしまう例です。 このオシドリのピン抜けに関しましては、数年前から対策部品に代わってきております。
他にも、裏押えの先端がオシドリを乗り上げてしまい、バネが効かなくなってしまうといった例もあります。
気をつけていても起こってしまいますし、中には、同じ機械が違うパターンを起こしてしまうこともあり、修理していて辛い部分でもあります。
炎天下の中、世界のアスリート達が熱戦を繰り広げていますが、私は早々に暑さに負け、愛車のエアコンガスの点検、補充をしました。冷房効率が上がり快適です。