Ref.16570 Cal.3185 F番(2003年製)
今回はエクスプローラーII Ref.16570のオーバーホールのご依頼品です。
ローター真の摩耗が進んでいた時計の修理前の状態を写真でご覧ください。
今回のご依頼品のようなローター真の摩耗がではじめた場合、まず症状としてローターと受けの接触による異音がでます。そのような異音やその他違和感を感じた時にはオイル切れがなどが疑われ、オーバーホールなどのメンテナンスの時期かもしれません。
ご依頼品のオーバーホールはローター真をはじめ、多数のパーツ交換がありましたが、修理後は購入時の本来の精度を取り戻し、きれいな状態に仕上がっています。
これからも安心してご依頼品の時計を使っていただき、次回のメンテナンスでまたご依頼品の時計に携われることをお待ちしています。
ローターが接触して、受けが削られてしまっています。
その他、全体的に鉄粉等の汚れが写真で確認できます。自動巻き機構裏側
ローターの裏側にも擦れたあとが確認できます。
また、巻き上げ車周辺に摩耗による鉄粉が散ってしまっています。
よく見るとローター真の上部が摩耗で歪な形になっています。
時計使用時に、ローター真には常時、遠心力で強い力がかかるため、オイル切れの状態での時計の使用は特に摩耗が進んでしまいます。