ロレックス GMTマスターI Ref.16750 サビ

今回は、内部に大量のサビが出ていた、Ref.16750 をご紹介いたします。
パワーリザーブの持ちが悪いとのことで持ち込まれましたが、リューズ操作によるゼンマイの巻上が異常に重く、裏蓋を開けると、内部に大量のサビが広がっている状態でした。

ムーブメント全体にサビが広がっていましたので、原因を探します。 ムーブメント全体にサビが広がっていましたので、
原因を探します。先ずは自動巻き機構を外します。
サビが大量に付着しています。 サビが大量に付着しています。
原因は、外した自動巻き機構側にありそうです。

 

リバーシングホイールの片側に極端な真の摩耗が起こっていました。 リバーシングホイールの片側に極端な真の摩耗が
起こっていました。
正常な状態です。 正常な状態です。

 

オイル切れによる極度の摩耗 オイル切れによる極度の摩耗により、真との隙間が広がり、リバーシングホイールが正常に動作せず、ローターの動きを妨げてしまい、正常に巻上ができない状態でした。また、オイル切れによるものか、広がったサビの影響によるものか不明ですが、テンプの動きも弱々しくなっていました。

 

オイル切れによる極度の摩耗により、真との隙間が広がり、リバーシングホイールが正常に動作せず、ローターの動きを妨げてしまい、正常に巻上ができない状態でした。また、オイル切れによるものか、広がったサビの影響によるものか不明ですが、テンプの動きも弱々しくなっていました。