今回もメンテナンス不足による不具合(止まり)が出たロレックスをご紹介いたします。
Z番(2007年ころ)
新品購入から10年以上経過しております。
時計を持っただけで、内部からローター真の摩耗によるとみられる、異音と振動が確認できました。
裏蓋を開けてみますと、
予想通りローター真のオイル切れ、摩耗、各受けとの接触による金属粉の発生が確認できました。
オイルが切れて、
摩耗が進んでいることがわかります。ローター真は交換となります。
更に、ローター真の摩耗との因果関係は不明ですが、
分カナの受けの石が割れていました。摩耗していた4番車とともに交換が必要です。
ご紹介しておりませんが、外装にも汚れやキズが多くみられました。そのことから使用頻度もかなり高かったのではと思われます。それを踏まえましても、10年間ノーメンテナンスでは不具合がないはずがありません。
今回、時計が止まったことでメンテナンスに踏み切られたようですが、適正時期にメンテナンスにお持ちいただけたら交換部品も少なく済み、ムーブメントにもキズがつかずにいたのではないかとおもいます。