以前、夜光塗料についてご紹介した際(2016.3.24)に、
発光しているトリチウム夜光をご紹介できませんでしたが、
今回、ようやく見つけましたので、改めてご紹介いたします。
Ref.16800
シリアルからは、80年代中盤と推測されます。トリチウムの使用を意味する、T<25の表記です。
最大放射能量が25mCi(ミリキュリー)
以下を意味します。
これはIAEAが定めた特殊時計の
規格に則ったものです。
針がぼんやり緑色に光っています。
トリチウムの半減期は約12年ですので
、30年前のトリチウムが光ることは考え難いです。
ですので、90年代に入ってから針を
交換されたものと推測されます。
Ref.16520
90年代中盤の個体です。夜光の面積が少ないので分かりにくいですが、
針、インデックス共に薄っすらと発光しています。
最後にトリチウムが使用されてから20年経っていますので、未だに発光しているものは、極めて稀な個体でございます。
トリチウム夜光の発光が楽しめるのも、あと僅かと思われます。
なお、トリチウムの出すβ線は、大気中では数ミリ、ケースやクリスタルは通過できませんので安全です。