今回ご紹介しますのは、Cal.31系の自動巻き機構部分です。
自動巻きの長所は、なんといってもリューズ操作によるゼンマイの巻き上げを省くことができる点です。また、常にゼンマイが巻き上がっていることで、精度の安定にも貢献しています。
自動巻き機構は機械の一番上についています。取り外してみました。
ローターと巻上方向を一方向に変換するユニットです。
このような部品で構成されています。リバーシングホイールです。
僅かに見えているツメと、内側の車で
ラチェット構造になっています。
ラチェット構造のリバーシングホイールを
2つ繋げることで・・・ローターがどちらに回転しても、金色の巻き上げ車は
一方向にのみ回転するようになります。
巻き上げ車は、角穴車にローターからの
回転を伝えます。
これにより、ゼンマイが巻き上がります。