テンプのバランスは機械式時計の精度を維持するうえで、とても重要な要素です。
ヒゲゼンマイの伸縮で往復運動をしています。テンワの裏側にバランスをとるために、
極めて小さな穴が無数に掘られています。
とても高度な切削加工です。
一つ一つバランスは微妙に違っています。
そのため同じキャリバー(写真はCal.4130)の
テンプ同士でも、穴の数や位置が異なります。数年前までは、このような穴で
バランスをとっていました。
Cal.1570のようなテンワは、
チラネジの調整でバランスをとります。