今回は、新品購入から20年以上メンテナンスをされていなかったCal.3135をご紹介いたします。止まりの症状で持ち込まれた、K番(2002年頃)のRef.16200 デイトジャストですが、裏蓋を開けると、驚きの状態となっておりました。
ムーブメント全体に広がった金属粉で
真っ黒になっています。 よく見ると、自動巻き機構を留めている2本の
ネジのうち、片方が外れています。
また、受けも大きくえぐれた痕が…。
ゆるんで浮いてきたネジの頭にローターが接触し
続けた結果、ローターが削れ大量の金属粉が
発生したものでした。 各部に付着した金属粉によって、
ゼンマイの力をテンプまで伝えることができなくなったことが止まりの原因でした。
裏蓋には、外れかけたネジが接触しキズが付いています。キズの深さから衝撃の大きさがわかります。
ローター本体、自動巻き機構受、ネジ、真の摩耗が確認できた2番車とゼンマイの交換が必要となりました。長年メンテナンスしていなかったことが最大の原因ですが、その中でも、ネジが緩み、ローターとぶつかり異音や衝撃があった時点でお持ちいただければ、ここまでの状態にはならなかったのではと思われます。異常を感じた際には、お近くの店舗までご相談ください。
深夜の高速道路のサービスエリアで発見したオレンジジュースの生絞り自動販売機。飲まずに後悔していたら、近所にもあることがわかり、結局飲まずにいます。