今週は止まりの症状で持ち込まれた、Cal.3000をご紹介いたします。止まってしまう原因は様々ですが、今回はかなりレアな症状と言えるかもしれません。
裏蓋を開けると、見慣れない動きをするテンプが
目に入りました。 通常、主ゼンマイの動力が働いていない場合、
テンプはヒゲゼンマイのバネにより定位置に
留まろうとするはずです。
外してみると、やはりヒゲゼンマイが切れていました。 腕に着けているだけで切れるとは考えられないので、
外から大きな衝撃が加わったと推測できます。
このように、同じ止まりの症状でも原因箇所によって、比較的安価で修理ができるものと、部品代によって高額となってしまうものがございます。ロレックスの取り扱いには十分ご注意ください。