リューズを操作した際の不具合は、ムーブメント内のトラブルとリューズ本体のトラブルの2種類に分けることができます。今回はリューズ本体のトラブルを解説いたします。
時刻合わせや、ゼンマイの巻き上げ時に空回りする症状が出ていたリューズ“530”です。 原因は、外側の六角部分が摩耗により広がったことで、内側と噛み合わずに空回りしていたためです。
摩耗していないものと比べてみますと、
その差は歴然です。 リューズの構成部品です。
防水性能を高めるために採用されたねじ込み式リューズは、クラッチ機構を必要とするために、部品点数が多くなっています。
今回の様に六角部分に摩耗や割れが起きてしまうと交換となってしまいます。他にもリューズ交換となる例には、ネジ溝の摩耗や巻真の折れ込みなどがございます。外装部品は近年著しく価格が高騰しておりますので、操作や扱いは慎重に行うことをオススメいたします。
久しぶりに訪れた河口湖は、コロナ禍により外国人観光客が激減し閑散としていると聞いていましたが、しっかりともとの賑やかさが戻ってきていました。