2022年も残すところあと少しとなり、弊社でもお預かり品をできるだけ年内にお渡しできるよう努めているところです。(2022年12月現在)今回ご紹介するのは、今週最も印象に残った高年式のサブマリーナ―“Ref.116610LN”です。
ベゼルまわりに汚れが多く、
回転も重くなっていました。よく見てみると、
クリスタルとパッキンの間に汚れが入り込んでいるのがわかります。ベゼルを外してみます。特別汚れているわけではありませんでしたが、ベタベタした汚れだったために回転が重くなっていたと思われます。
クリスタルとパッキンの境目に最も汚れが溜まりやすく、汚れの質によっては、隙間に侵入してしまうことがあります。
回転ベゼル搭載モデルは、隙間が広いうえに、スムーズな回転のために特殊なグリスが塗られていますので、汚れが溜まりやすくなっています。しかし、汚れる度に専門業者に洗浄を依頼するのは現実的ではないと思いますので、今回ご紹介したような状態になる前に、説明書に則ってご自身で洗浄することをオススメします。もちろん、メンテナンスを定期的にうけていて、パッキンの状態が良好であることが条件となりますので、不安な場合は、先ずは一度メンテナンスを受けていただいてから行ってください。
個人的な作業依頼で鉄工所にお邪魔しました。プロの技術と設備のおかげで、あっという間にオリジナルの特殊工具が完成しました。