今回は、ヨットマスター Ref.16622とRef.116622(ダークロジウム)を並べて、大きな変更点をご紹介いたします。初めにヨットマスターの歴史を簡単にご紹介いたします。1992年、ヨットやクルーザーなどの船上の使用をコンセプトに金無垢モデルのみの豪華モデルが発売され、その後1999年にラグジュアリーの象徴だったヨットマスターに、ステンレスとプラチナのシルバーメタリックに赤のモデル名と秒針でスポーティーな要素が追加されたRef.16622が登場。2012年、ベゼルとブレスレットが変更されたRef.116622が発表。2016年、新たに加わったダークロジウムダイヤルは、暗めの文字盤に爽やかなライトブルーのモデル名と秒針が特徴。2019年、ムーブメントにCal.3235を搭載された、Ref.126622となりました。
左:Ref.16622 右:Ref.116622 ダイヤルは色だけでなく、表面の仕上げが異なります。
Ref.16622は梨地に対し、ダークロジウムは中心から放射状に線が広がるサンレイ仕上げとなっています。
夜光塗料
緑に発光するルミノバに対し ダークロジウムにはクロマライトが採用され、発光時間が約2倍の8時間となり、暗所での視認性が格段に上がっています。
プラチナのプレートが使われている回転ベゼルの構造も変更されています。Ref.16622はRef.16710のGMTマスターとほぼ同じ機構でした。 ベゼル、回転ベゼル共に複雑な加工が施され、クリックを生み出すスプリングも大きく形状変更されました。
ブレスレットも、78760から78800へと変更され堅牢性とともに高級感が増しました。
今後、Ref.126622の修理も増えてくることが予想されますので、3本並べて比較してみたいと思います。