精密な金属部品が複雑に組まれている機械式時計にとって、水が大敵だということは皆様ご承知されていると思いますが、それでもうっかり水が入ってしまうことがあるかと思います。今回は、水入りが確認された時計をご紹介いたします。
Ref.16622 ヨットマスター
お客様は水が入っていたことに気が付いていなかったようです。ヨットの名の付くモデルですので、水に強い印象があるかと思いますが、防水性は100mとデイトジャストと同等になっています。風防を抑えているベゼルを外すと、高確率でサビが発生しています。 針の表面に細かな水滴が付いていることがわかります。
よく見てみると見返し部分にも水滴が確認できました。 Ref.116264 ターノグラフ
こちらはリューズの締め忘れによる水入りで、浸水後直ぐにお持ちいただきました。
もしも時計の風防の内側に水滴や、くもりを見つけた際には早急なメンテナンスが必要です。放っておくと、ダイヤルにシミや腐食がおきてしまうことはもちろん、ムーブメントにもサビが発生してしまい、大量の交換部品が必要となってしまいます。