Cal.3185に代わり、Ref.16570や16710の4針モデルのムーブメントとなったのが、Cal.3186です。短針の単独早送りが可能という点ではどちらも同じですが、Cal.3185の針の微妙なズレやブレを少なくするよう改善されたのがCal.3186です。僅かな隙間に4本の針を取りつける必要があるムーブメントでは、針のブレはダイヤルや針同士の接触の危険性がある為に大きな問題となります。実際にメンテナンスをしてみると、その違いは明らかで、Cal.3186の短針早送りはブレが少なく、特に針自体が塗装されていて厚みのあるエクスプローラーII の白ダイヤルでは、その恩恵を多く受けられます。しかし、良いことばかりではなく、問題点もいくつかあります。アワークリックスプリングの不良が多く、使い方に問題がなくとも破損してしまう事例がありました。この部分は、すぐに改良されました。
改良されたアワークリックスプリングです。 日ノ裏車のポストも摩耗しやすく、メンテナンスを怠っているものは摩耗していることが多いです。
摩耗により動きが悪くなると、力が他の部分にかかるようになり、そこがまた破損してしまう原因となってしまいます。 外すのも一苦労するほど摩耗していました。
他にも、4番車の摩耗が他のキャリバーよりも早く進む傾向があります。Cal.3186に限ったことではありませんが、メンテナンスを怠りますと、高額な修理代が発生する原因となりますので、お忘れになる前にお近くのクォークまでお持ちください。
釣りで訪れたボート屋さんに、立派なアケビをいただきました。この地域ではサルが多く、直ぐにとられてしまうので、しっかりしたものは珍しいそうです。 味は、甘いバナナをゼリーにしたような感じでした。少し冷やしてからにすればよかったと思いましたので、来年の楽しみとします。