ロレックス オイスターパーペチュアル Ref.176200 Cal.2231 オーバーホール

先日、Cal.2231 Ref.176200 をオーバーホールした際に、すこし不思議なことがありましたので、ご紹介したいとおもいます。症状は、リューズを引いた際の感触がなくなったとのことでした。症状を聞く限り、Cal.2231では比較的よくおこる、オシドリ又は、裏押えの不良と考えられましたが、バックケースを開けると、普段とは違う状況がおこっていました。

ローターが何か擦っているような感じがします。 ローターが何か擦っているような感じがします。ローターを慎重にずらすと、破損した裏押えの一部がでてきました。 ローターを慎重にずらすと、破損した裏押えの一部がでてきました。不良か所の予想は当たっていましたが、問題は、破損した部分が出てきた場所です。

 

これが裏押えです。先端が折れています。 これが裏押えです。先端が折れています。折れた先端は、地板を挟んだ反対側にありました。 この裏押えは、ダイヤルを外した下にあるのですが、
折れた先端は、地板を挟んだ反対側にありました。
アンクルのツメ石の部分に穴があり、通る可能性は
ありますが、そこにはいろいろな部品があり、
通りぬけることができるとは想像できません。
(実際に通っているわけですが…)

 

何本も修理をしていますが、まだまだ想像もできないようなことがあるのだなと改めて感じました。今回の経験を活かし、固定概念にとらわれずに修理にあたりたいと思います。