異音と手巻きが出来なくなったとのことで、オーバーホールにお持ちいただきました、Ref.116264 V番 をご紹介いたします。メンテナンス履歴は、新品で購入されてからしていないとのことですので、約10年経過していることになります。
前回のブログ同様、異音の原因はローター真の
オイル切れによる磨滅が考えられますので、
巻上げユニットを取り外して確認をしてみます。 ローター真の部分から
サビが大量にでているのが確認できます。
やはり、ローター真は磨滅していました。 大量に発生したサビの影響か、リバーシングホイルの
内側のツメの動きが著しく悪くなっていました。
動きの悪くなっている状態で、手巻き操作をした
ことにより、中間切替車の歯が欠けていました。 歯が欠けたことで、手巻きした際に空回りしてしまい、手巻き不能となったと思われます。
気づかない間に部品の摩耗や劣化は進んでいきます。メンテナンスされてこその精度や防水性能ですので、4,5年を目安にメンテナンスを受けることをオススメいたします。