今回は、偶然、同じ時期に持ち込まれた、2本のインデックスが外れてしまった、Ref.114270をご紹介いたします。
11時のインデックスが外れています。 こちらは、4時のインデックスが外れています。
(どちらも外れたインデックスは、取り除き、保管してあります)
こちらのロレックスは、外れた後の処置が
良かったのか、ダイヤルなどに大きなキズが
つかずにカシメ直すことができました。 問題は、4時のインデックスが外れた方です。
外れたインデックスを針がダイヤルに押し当てて
しまったのか、大きなキズがついてしまっています。
長針にも傷が目立ちます。 横から見ると、長針が根元から上に曲がっています。
インデックスを巻き込んだ際に
曲がってしまったものと考えられます。
更に、曲がった長針が秒針を押し上げ、
外れる寸前となっていました。 ダイヤルの裏からカシメ直します。
他のインデックスの緩みを確認して、
インデックスの取付は完了です。
同じインデックス外れでも、2本には大きなキズの差ができてしまいました。これは運の良し悪しではなく、異変が起きたあとの対応の差と考えられます。片方は、直ぐにリューズを引き、針の動きを止めたのに対し、もう一方は針を回してしまったことでキズを大きくしてしまったことです。もしも正しい対応がわからない場合は、お店にお問い合わせください。避けられるキズがあるかもしれません。