今回は、ムーブメントの組み立てから完成までです。
洗浄機からあがった部品を組み立て、注油をします。 アンクルのツメ石にオイルを指し、テンプを載せます。バラバラだった部品を組み立て、テンプが動き出すと
何とも言えない達成感を得られます。
ダイヤル、針を付けます。このモデルは、インデックスに高さがあるため、長針の取付位置に注意が必要です。 組み上げたムーブメントを、
ポリッシュを終えたケースに納めます。
自動巻き機構を組み上げ、
ムーブメントに取りつけます。 大きなヒビが入っていたブレスが
溶接補修から返ってきましたので、
軽くポリッシュをしました。 タイミングの調整、パワーリザーブの確認を経て、
完成となります。
今回のロレックスは、外装の傷みに比べ、ムーブメントの状態は非常に良く、ゼンマイのみの交換となりました。
しかし、ブレスの傷みがこれ以上進むようですと、補修では追い付かず、交換のお見積りを出させていただくことになります。また、サファイヤクリスタルの欠けも大きく、こちらも同様に交換が必要といえます。