今回は、新品購入後ノーメンテナンスだった、Ref.16600 F番 Cal.3135をご紹介いたします。
時計が止まってしまったとのことで、メンテナンスに持ち込まれた、シードゥエラーですが、裏蓋を開けたところ、大量の鉄粉が発生しておりました。
大量の鉄粉は、 ローター真のオイル切れによる典型的な症状です。
ローター真が磨滅することで、 ローターがガタつき、各受けに接触してしまい、
鉄粉が発生します。
止まりの直接の原因は、角穴車のネジが折れ、
破片が引っかかったからでした。 磨滅したローター真です。段差ができていて、
摩耗の進行具合がよくわかると思います。
真の摩耗した分、ローターがガタつきます。
約15年間ノーメンテナンスだったということもあり、ムーブメントのダメージもそれだけ進んでいました。
特にCal.31系はメンテナンスを怠ると、ローター真のオイル切れをおこすことが多く、交換部品が多く発生するばかりか、各受けにキズが残ってしまいます。
長く、良い状態を維持するためにも、定期的なメンテナンスをオススメいたします。