オーバーホールで持ち込まれた中に、リューズを回しても、針回しができないという、
ロレックス GMTマスターII Ref.116710 Cal.3186がありましたので、ご紹介したいと思います。
症状から察するに、裏まわりのどこかに
不良か所があるはずです。 ツヅミ車と小鉄車の歯が異常に摩耗しています。
しかし、針回しができないほどではありませんので、
原因は他にありそうです。
ポストにも若干の摩耗がみられます。 日の裏車です。上から見る限りでは大きな異常は
確認できませんが…
裏返してみると、歯の下半分が削れている
部分がありました。 小鉄車が日の裏車に潜るようにして
空回りしていたようです。
Cal.3186では、日の裏車のポストが摩耗しているものをよく見ますので、
メンテナンスサイクルを多少早めた方が、不良や交換部品を少なくすることが出来るかとおもいます。