ヴィンテージモデルをご使用の上で注意したいのが、サビによるケース等への浸食です。
現行や、それに近いモデルの場合、機械の精度低下など異常を確認してからメンテナンスに出される方がほとんどですが、ヴィンテージ品ではサビの発生が早く、メンテナンス時期を逃してしまうと、ベゼルの下や、バックケースまわりがサビによって浸食され、サビを落としても虫食い痕のようになってしまうことがよくあります。
今回ご紹介するのは、前回オーバーホールから約4年経過したRef.1680です。
4年といえば適正なメンテナンス期間といえると思いますが、置かれた環境によっては4年でもサビが発生してしまうことがお分かりいただけると思います。
風防越しにベゼルや、ケースのサビが確認できます。バックケースにもサビが発生しております。
サビが進行すると、たとえサビを落としても虫食い痕が残ってしまいます。
今回はひどくなる前に防ぐことができました。
サビの浸食は徐々に進んでいき、ひどい場合は防水性に影響がでることもあります。
また、防水性は保てていても、サビの再発が早まるなどの影響もありますので、特にオリジナルの外装にこだわる方は、見えている部分のコンディションだけでなく、見えない部分にも気をつけていただきたいと思います。