2005年からRef.116718に初めて搭載されたCal.3186には、青いヒゲゼンマイが採用されました。
これは、ロレックスが新たに開発した、パラクロムヒゲゼンマイで、ニオブ、ジルコニウム、ハフニウムで構成された合金でできています。これにより、温度変化、耐磁性に優れ、従来のものと比べて約10倍の耐衝撃性を備えています。
実際に、修理に持ち込まれるパラクロムヒゲゼンマイを搭載したキャリバーを見てみると、外部からの衝撃により、ヒゲが変形しているものが非常に少なく、優れた耐衝撃性を感じることができます。
とはいえ、精密部品には変わりありませんので、
強度を超える大きな衝撃が加われば、
変形してしまうこともあります。
従来のものと比べ、一度変形させてしまうと修正するのが難しく、溶接部分を破損させてしまう恐れがあり、修正には一層の注意が必要となっております。