今回は、オーバーホールご依頼の時計の中に、アンクルの不良が見受けられましたので、ご紹介いたします。
形が船の錨(英anchor 仏ancre)に似ていることから、アンクルと呼ばれています。
ちなみに英語の展開図には、pallet fork と記載されています。
1枚目のものと比べると、それほど摩耗はひどくないですが、精度を保つために大事な部分ですので、交換とさせていただきました。
時計が動いていれば、内部では確実に摩耗が進んでいきますので、精度を維持するためには、定期的なメンテナンスが必ず必要となります。