カレンダー 早送り車

今回は、レディースモデルに搭載されているCal.2235の珍しい破損個所をご紹介いたします。リューズの不具合ということで修理のご依頼でしたが、分解してみると他にも不具合個所を発見いたしました。

画像の中央右側がリューズを引いたり、<br>回したときに各機構に切り替え、伝達する部分です。画像の中央右側がリューズを引いたり、回したときに各機構に切り替え、伝達する部分です。

カバーの先端のツメが折れています。ここが折れるとリューズを引いたときのクリックが無くなってしまいます。しかし今回はここではなく、少し上の星のような形をした車に注目してください。

ツメが一ヶ所折れてしまっています。ツメが一ヶ所折れてしまっています。

この部品は、日付を変更する際に、カレンダー車を早送りするものです。原因は、針を0時付近で操作し、カレンダー車がロックしてしまった状態のときに早送り操作をしたためと思われます。

この車を独立して操作することで、カレンダー車を素早く任意の日付に選択できます。この車を独立して操作することで、カレンダー車を素早く任意の日付に選択できます。

この機構がないと、日付を合わせるときに延々と針を回すこととなります。

 

0時付近で時刻合わせの操作をした場合(マイナス方向に操作すると)、カレンダー車が早送りできないロック状態になることがあります。20時から4時の間は日付の早送りを避けるのがよろしいかと思います。

詳しくは2016.6.9の記事をご覧ください。