定期メンテナンス

今回は定期メンテナンスで持ち込まれた時計をご紹介いたします。

とても大切に使われているようで、外装のキズや汚れは殆ど見受けられませんでした。
精度も悪くなく、一見交換パーツは必要ないかと思われましたが、詳しく調べてみたところ…

ゼンマイが折れています。ゼンマイが折れています。

この状態でもしっかりと力を伝えていますが、切れるのは時間の問題ですので、交換となります。

アンクルの爪の角に欠けが確認できます。アンクルの爪の角に欠けが確認できます。

この欠けは、爪石に指すオイルの流失に繋がりますので、交換が必要となります。

 

普段お使いになられていて不具合を感じない場合、部品の交換にご納得いただけないこともあるかと思いますが、機械式時計はとても繊細ですので、僅かなキズが精度を著しく狂わせてしまうことが多々あります。何卒ご理解いただきたいと思います。