今回は、部品交換が多数発生してしまった、Ref.114270をご紹介いたします。
巻真が折れてしまったとのことでしたが、
通常の使用ではめったに折れることはありません。
自動巻き機構を外すと、
部品が削れた粉が大量に付着していました。原因は、リバーシングホイールの裏に
突起が出来て、受けを削ってしまっていた為でした。
切替車の真が摩耗し、
角穴車との噛み合わせが悪くなっていました。
巻真が折れた原因は、リバーシングホイールの不良で、自動巻きの効率が落ち、それを補うためにリューズを手巻きしていたが、そのうちに角穴車と切替車が噛み合わせ不良を起こし、手巻き時に異常な重さが発生した後も、手巻きを続けたため、巻真に想定外の力が加わったためと思われます。
早めのメンテナンスで避けられる部品の交換があります。
異常を感じましたら、お近くの店舗にご相談ください。