Ref.16570 D番 Cal.3185
今回は、新品購入から1度もメンテナンスされていなかった、
Ref.16570をご紹介いたします。
約10年間、メンテナンスされていませんので、
機械はかなり傷んでいそうです。
時計を持った瞬間に、ローターが正常でない動きをしている感触が伝わってきました。
時計を立ててもローターが落ちてきません。
ローター真のオイルが切れて、
サビが発生し、磨滅しています。
自動巻き機構の中も、
同じくサビが発生し交換が必要な状態です。
直接の止まりの原因は、
外れたネジがテンプに引っ掛かったことのようですが、
この状態では精度がでていないのは明らかです。
こちらもオイル切れです。交換です。
サビが発生し、摩耗も進んでいます。
アンクルは交換が必要です。
洗浄後、組み上げました。
削れてしまった受けのキズは残ってしまいましたが、
無事に精度を取り戻すことができました。
機械は使用していれば、必ずオイル切れや、摩耗がおこります。
修理は可能ですが、部品代は高額になり、キズが残ってしまうこともありますので、
定期的なメンテナンスをオススメいたします。