Cal.3130 F番
今回は、10年以上メンテナンスされていない、エクスプローラーI のオーバーホールの様子をご紹介いたします。
止まりやすいとのことでしたが、ゼンマイを完全に巻上げても、テンプの振りが弱く、かろうじて動いているという状態でした。
原因を探しながら、分解していきます。
オイルが切れたアンクルの、停止面、衝撃面、
ともに摩耗が見受けられました。さらに、振り石が当たる部分も摩耗しています。
リバーシングホイールもオイルが切れて、
サビ、摩耗が認められます。
組み立てます。
アンクルのツメ石に注油し、テンプを取り付けました。
勢いよくテンプが動き出しました。
約280度の振り角を取り戻しました。針を取り付けます。
ずれないように、接触しないように
慎重に押し込みます。
ケーシングいたしました。この後、時間の調整、
パワーリザーブのチェックをし、納品となります。