Ref.5500 Cal.1530
今回は、Ref.5500 のオーバーホールをご紹介いたします。
定期的にオーバーホールされていて、一見悪いところはなさそうでした。
ローター真の石が割れておりました。
幸い、粉々にならずにいたので、
ローターが機械と接触し、
受けを削ってしまうこともありませんでした。石を交換いたしました。
高さをしっかり確認し交換いたします。
他に、交換、修正が必要な個所をチェック
いたしましたが、今回はこの一か所で済みました。
部品の洗浄後、組み立てていきます。
一つ一つの作業の時間は、
現行の機械よりも時間がかかります。針を取り付けます。
状態の良いダイヤル、針ですので、
気が引き締まります。
また、当時の夜光塗料は放射性物質を
含んでおりますので、作業中に注意が必要です。
ケーシングが完了いたしました。
時間の調整をして作業終了でございます。
50年以上前のロレックスですので、なかなか現行品と同じような性能は発揮できないかもしれません。
少しでも大切な時計を快適にお使いいただけるよう、お手伝いができればと思います。