今回は、Cal.2030です。主に70年代のレディース(ボーイズ)モデルに使われていた機械です。
他の機械と異なる珍しい部分がありますのでご紹介いたします。
中心に見える小さい丸い部品ですが、
反対側に秒針が取り付けられます。
Cal.1570などは、ガタつかないように
バネで押さえられていますが…Cal.2030では、磁石が取り付けられていて、
受け側にくっつくようになっています。
洗う際は、洗浄液内の微細な鉄粉を拾わないように
細心の注意が必要です。
ほとんどの機械は、テンワについているマイクロステラ・ナット(スクリュー)で微妙な時間調整を行いますが、こちらの機械ではヒゲモチについています。
また、ヒゲ棒に石が使われているのも特徴です。オーバーホール時には他の機械とは違う
注意点がたくさんあります。