今回は、ロレックス シードゥエラーのケースの構造をご紹介します。
ロレックスのダイバーズウオッチといえば、ほとんどの方がサブマリーナーを想像されると思いますが、
そのさらに上をいく、防水性能を誇るのがシードゥエラーです。
外した順に並べてみました。
通常はクリスタルを外側からベゼルで押さえつけているのに対し、シードは写真のようにクリスタルの内側に金属の輪をはめて、ケースに圧入という方法でできています。シードゥエラーの最大の特徴である
ガスエスケープバルブです。
通常はバネの力で閉じています。
ガスエスケープバルブを内側からみたところです。内側から押すとバルブが開きます。
実際には飽和潜水後の減圧室で、ケース内に入ったヘリウムガスが徐々に抜けていくので、このようにはっきりと開くことはないと思われます。
防水試験後、オーバーホールを終えた機械をケーシングしました。
圧倒的な防水性能を誇るシードウェラーも、パッキンが劣化していては意味がありません。
時計の状態を知る上でも、定期的なチェックをおススメ致します。