ロレックス エクスプローラーII Ref.16570 止まり

Ref.16570 Cal.3185 Y番(2002年製)

今回ご紹介するのは、Cal.3185のオイル切れによる止まりの症状のご依頼品です。
 
オイル切れにより各パーツに摩耗が見受けられ、特に輪列機構、脱進機の動きが悪くなり機械の動きが止まっていました。
今回はご依頼品のガンギ車の歯先が摩耗した状態を写真でご紹介します。
 

今回はご依頼品のガンギ車をご紹介します今回はご依頼品のガンギ車をご紹介します。
写真中央に位置するガンギ車とアンクルですが、状態を確認する作業はとても重要です。
特に時計の動きや精度に大きく影響を及ぼすガンギ車の歯先とアンクルのツメの食い合いの深さの確認、調整作業は非常に重要です。

 

アンクルツメ部のオイル切れが原因で摩耗が進み、交換が必要なガンギ車ですアンクルツメ部のオイル切れが原因で摩耗が進み、交換が必要なガンギ車です。
この拡大写真では摩耗箇所を確認するのは難しいのでさらに拡大します。
ご依頼品のガンギ車の歯先を拡大しましたご依頼品のガンギ車の歯先を拡大しました。
ロッキングコーナーとよばれるガンギ車部位の各歯先に大小摩耗が見受けられました。
このような状態ではアンクルのツメとガンギ車の食い合いが各歯先で不均一になり、軽い衝撃で止まってしまうなど機械の動きに不具合がでてしまいます。

 

新品のガンギ車 歯先新品のガンギ車 歯先
摩耗したロッキングコーナーの写真と比べればご依頼品の摩耗具合が確認できます。
オーバーホール後ですオーバーホール後です。
各動作、精度ともに非常に良好です。