ロレックス デイトジャスト Ref.1601 リューズ抜け

Ref.1601 Cal.1570 1966年製

今回のご依頼品はデイトジャスト Ref.1601のリューズ抜けです。
 
時刻合わせのためにリューズを引いたところで抜けてしまったとのことでした。
 
以前ご紹介させていただいたリューズ抜けの原因はリューズの破損によるものでしたが、今回のリューズ抜けの原因は、リューズ切換操作と連動して動くパーツ(オシドリ)にねじ込まれているスクリューが折れていたことによるものでした。
リューズ切換操作中にオシドリネジが折れてしまい、オシドリが巻真の溝から外れ、リューズが抜けてしまったようです。
 
今回のご依頼品の修理は、原因個所である折れたオシドリネジを新品のものに交換し、修理を完了いたしました。
 

今回の原因個所です今回の原因個所です。
スクリューを締めることによりオシドリが巻真の溝にはまり込み、巻真の動きと連動してオシドリが動きます。
緩めると巻真の溝からオシドリが外れ、リューズが抜ける状態になります。
文字盤側からの原因個所です文字盤側からの原因個所です。

 

リューズ抜け原因の折れたオシドリネジですリューズ抜け原因の折れたオシドリネジです。
巻真の溝、赤丸個所にオシドリがはまり込み、リューズが抜けないようになっています。
ヴィンテージ品はリューズ切り替え操作時のオシドリネジにかかる負荷を繰り返すうちに、稀にオシドリネジが折れてしまうことがあり、リューズが抜けてしまうことがあります。