Ref.116264 3135 Z番(2006年製)
今回のご依頼品はターノグラフ、Ref.116264です。
時計がすぐに止まるということで修理のご依頼をいただきました。
原因は衝撃によりテンプの石が割れていたことでした。
このような状態でもゼンマイをフルで巻いた状態では、テンプが微弱に動き、時計が動いてしまいますが、全く精度がでず、すぐに止まってしまいます。
また、無理に使い続けていると、テンプの軸であるテン真を著しく傷めてしまいますので注意が必要です。
ご依頼品はオーバーホールを行い、テンプの石(受石、穴石)の交換を致しました。
石割れの様子を写真でご覧ください。
衝撃でテンプの石を押さえ込んでいるショックバネが外れ、割れたテンプの石が散ってしまっていました。
写真は修理のご依頼を受け、裏蓋を外した状態のご依頼品です。
ご依頼品 テンプの石(穴石、受石)
受け石が割れ、穴石も傷んでいました。裏蓋に付着していたテンプ受石の破片