Ref.118239 Cal.3155 M番(2007年製)
前回、分解・洗浄したデイデイトの組みたてです。(その3)
テンプの振り角が200~210度にまで落ち、精度に遅れが生じていたご依頼品の時計ですが、今回は輪列機構のパーツ交換、軽度の摩耗が見受けられた4番車のホゾ磨きを行い、オイル切れの状態だったものを新しいオイルに差し直すことでテンプの振り角が改善致しました。
振り角が約300度、各姿勢差も程よく、精度も若干の進みに調整し安定しております。
また、修理前にはカレンダーの切り替わりも若干鈍く感じられましたが、オーバーホール後にスムーズな切り替わりに改善されました。
その他、細かな調整を各機構に施しておりますので、時計の精度や各動作にオーバーホール前、後の違いを十分に感じていただけると思います。